ANNA SUI FALL 2016
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ポップ・サイケデリック

ポップとサイケデリックをミックスして、ポップ・サイデリックという造語で2016年秋コレクションに命名しました。今シーズンはピーター・ブレイク、ニキ・ド・サンファル、横尾忠則、 リチャード・リンドナーの作品群がデザインのコンセプトにしました。

最近2つの展覧会からすごく感銘を受けたのですが、1つはロンドンのペースギャラリーで行われた、ポール・マッカートニーに「60年代のロンドンシーンで最も影響力のある1人」と評された伝説的の美術商ロバート・フレイザーの回顧展でした。会場では、なんと彼が使っていたオフィスとギャラリーがそのまま復元されていました!私が大好きなアーティストの1人、あの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のアルバムジャケットのコラージュで有名なピーター・ブレークの作品も展示されていました。

春コレクションのTシャツのデザインを担当したブティック「BIBA」のバーバラ・フラニッキは、今度のコレクションのためにブレークの作品をテーマにプリントを創りました。ブレーク絵画のモチーフである標的、ハート、星、虹が並べられた格子を、バーバラのBiba時代のファッションイラストで囲まれてすごくかわいい!

もう1つ感銘を受けた展覧会は、東京にある国立新美術館で行われた「ニキ・ド・サンファル展」です。ニキと20年以上親交を持ったYoko増田静江氏のプライベート・コレクションから、初期の射撃絵画や蛇の彫刻、美しいイラストをあしらった手紙と絵画など、ニキの代表的な作品が展示されました。

1968年にスノードン公が「ヴォーグ誌」のために撮影したニキの写真が私の一番好きな彼女のポートレートです。私は写真の中で彼女が着ている『小公子』のような服が大好きで、秋コレクションにも似たテーストのデザインがあります。写真の中の彼女の後ろに、「ナナ」と名づけられた彼女の最も代表的な作品が写されています。この写真の「ナナ」の大きな切り抜きですが、秋コレクションのドレスの刺繍とビーズで再現しました!

秋コレクションはプラム、マゼンタ、紺碧、サンゴ、フォーレスト、セルリアン、サーモン、ナスなどのサイケデリックな極彩色と、色調の落ち着いたアザレア、ペア―、ジェイド、スパイス、オーキッド、銅色などの美しい色を使いました。蝶々、ピーコック、子猫、ライオンの模様をプリントに盛り込んで、フェルトの蝶々を飾ったお帽子、宝石のネックレス、プリントと同じ模様のストッキング、デクパージュで作られたランチボックスと、花のプリントに水滴状の切り抜きを施したメリージェーンでショーのスタイリングに使いました。